不整形地
2024.10.25
東京都板橋区の相続でL字型の不整形地になった物件を売却したい
板橋区にお住まいのK様(30代)から、お父様から相続したL字型の不整形地を売却したいとお問合せをいただきました。そもそもお父様の代での相続で不整形地になり、微妙な収益性のまま運用していたということです。当社で買い取るまでの経緯をご紹介します。
ご相談内容
ご依頼者のお父様が相続でもめ、形の悪い土地になってしまった
K様は今年お父様からL字型の不整形地を相続しました。この土地はもともとお父様が40年前に親から相続した土地でしたが、兄弟と相続でもめる中でこのような形の悪い土地になってしまったそうです。お父様は月極駐車場として運用していましたが、場所があまり良くないため客付きが良くないことに加え、劣化した箇所を工事する必要がありました。
K様としてはこれ以上費用をかけたくないので駐車場は引き継がずに売却したいということで、ご相談いただきました。
ご提案および対応
まずは現地の状況を確認
お電話いただいた翌日に現地で状況を確認したところ、全体的に細長い形状のL字型となっており、確かに小規模な駐車場くらいしか運用が難しい土地の形でした。買取り自体は可能ではあるものの金額は希望価格よりは低くなることをお伝えしました。
隣接地の親族に交渉することについてご相談を受ける
金額をお伝えしたところ保留にしたいということでした。さらに、隣接地の親族に売却を交渉することについて相談を受けました。お父様は親族と40年間没交渉だったということで、父の葬式にも親族はほぼ来なかったためK様も会ったことがないそうです。K様が相続した土地の隣接地には一軒家が立っており、伯母(父の姉)がオーナーとしてまだ存命ということまでは判明しています。こちらも不整形地で、K様の土地と合わせると長方形の整形地になります。
当社からは、通常の関係性であれば不整形地を合体させることで買い手である伯母側は不整形地を解消できるので、資産価値が上がりメリットが大きく喜ばれることが多いだろうと説明しました。ただし、関係性が悪いのであれば、交渉の入り口につくこと非常に大変で、料金面でも折り合いがつきづらい可能性があること。また、不動産の素人が売買契約を成立させるのは非常に時間がかかること、諸経費もかかることを伝えました。
1週間後にご連絡いただき、当社が買い取ることに
現地調査から1週間後に、当社への売却を決めたとご連絡をいただきました。
理由としては相続税の取得費加算の特例(相続が開始された日から3年10か月以内に相続財産を売却した場合、相続税額の一部を取得費に加算でき、譲渡所得税の負担を軽減できる)を利用したいためできるだけ早く売却したい。伯母に交渉する自信がやはりなく、時間が経つうちに特例対象の期間を過ぎてしまうのは避けたいということでした。
お客様の声
実はなんでも不動産買取さんに相談する前にすでに数社に見積もりを取っていました。値段はなんでも不動産買取さんを含めて正直どこもほとんど変わらなかったのですが、他社はあまり不整形地に関して詳しくなさそうな気がしていまいち信用できず、売却する会社を決めかねていました。
なんでも不動産買取さんは実際に現地に来てくださったのが不整形地に詳しい方だったのと、親族に相談した場合に考えられることも丁寧に説明してくれたので、お任せしようと思いました。
担当者のコメント
相続の複雑な事情によって生まれてしまう不整形地は、それを解消するのも難しい場合があります。当事者間での売買を無理に進めようとすると、最終的にうまくいかない可能性があることに加え、交渉中の精神的、業務的負担ばかりが増えることも。
当社のような不整形地を専門に扱っている会社であれば、交渉のノウハウもあるので良いご提案ができる可能性が高いです。お気軽にご相談ください。
こういった係争中の土地であっても内容によっては買い取れることが多いので、「状況がクリアにならないうちには売れないのでは」とお悩みの方もお気軽にお問い合わせいただければと思います。