底地
2023.08.10
東京都武蔵野市 父から相続した底地を売却したい。借地人とは関係がこじれ…
東京都武蔵野市のD様から父から相続した底地を買い取って欲しいとご相談いただきました。借地人とは関係がこじれており既に直接交渉は難しい状況で、今後問題が起こる前にできるだけ早く高値での売却をご希望でした。今回は当社がご相談から1週間で買取った流れをご紹介します。
ご相談内容
地代の値上げ交渉に失敗し借地人と関係悪化
東京都武蔵野市のD様は5年前にお父様が亡くなった際に土地を相続しましたが、その中の一部が底地でした。底地の上には築50年の戸建一軒家が立っており、お父様が生前お世話になったという人が借地人として現在居住しています。お父様は現在の基準からすると相当に安い地代を設定しており、地主であるD様としては適正な地代に改定したいと考えていました。しかし、地代の改訂の交渉に訪れたところ借地人が激怒。「こんなに恩知らずの息子だとは思わなかった」と家を追い出され、その後もまともにコミュニケーションが取れない状態が続いています。
お父様がお世話になったとはいえ、いつまでこの特別待遇を続ければ良いのか。また、現在の借地人の親族が借地権を相続することになったら、永遠にこの関係が続いてしまうのではとD様はお悩みでした。また、今回トラブルになる前から借地人の性格に苦手意識を抱えており、今後関わりたくないのもあり底地の売却を視野に入れているということでご相談いただきました。
ご提案および対応
底地を売却した場合の見積もりを提示
一般的に底地の売却価格は非常に条件が悪く、同じ広さ、エリアの土地の15-30%程度の価格となります。当社でD様の土地を実際拝見し見積りを出したところ、やはり相場の20%程度の価格となったため、ご納得いただけるかどうか確認したところ、正直もっと高く売りたいというご回答でした。
借地権の買い取りや借地人へ底地の売却などの手段があると提案
D様の土地には旧借地法での借地権が設定されており、借地人側が非常に強い権利を持っているため、退去させることも地代改定も地主側の一存ではできません。つまり借地権がある状態というのはそれだけで難しい土地であるというネガティブなイメージがあります。
これを解決するための方法として説明したのが、借地人から借地権を買い取るという方法です。借地人にお金を払って借地権を解消してもらい、退去してもらうか賃貸契約に変更して住み続けてもらうか。これなら完全に自分の持ち物となるため、その後の運用がしやすくなります。
逆に借地人に底地を売却し、土地を完全に手放してしまうという手もあります。一般市場で底地を売却するよりは良い値でまとまることが多いです。
二つのご提案をしたところ、まず借地人とコミュニケーションをこれ以上取るのが苦痛であること、また今回売却を考えた背景として早急に現金を必要とする事情があることから、逆に持ち出しとなるような方法は考えられないという回答でした。
市場価格の2割で当社が買取成約
以上の内容からお見積り通り、市場価格の2割で当社が買い取りをすることに決定。最初のご相談から1週間で手続きが完了し、D様に現金をお渡しできました。
お客様の声
私にとっては不良債権となっていた土地を早急に手放すことができて満足です。
何社か相談した中で、なんでも不動産買取さんが一番丁寧に説明をしてくれたと感じました。説明に納得感があり早めに現金化したかったので相談翌日には売却を決めました。
担当者のコメント
D様の優先順位が買取価格よりも早期の手離れと現金化ということだったので、当社で提示した金額でご成約いただきました。
後日、地人の方から借地権も当社が買取り、権利を一本化することに成功しております。当事者同士が直接交渉するよりも、当社のような第三者が入った方がスムーズに話が進むことが多いので、似たようなお悩みのある地主の皆様にはお気軽にご相談いただきたいです。