底地
2024.04.11
東京都豊島区 借地権付き住宅を売却したいが借地人と地主の関係が悪化
東京都豊島区にお住まいのR様(40代)は、お住まいの物件の借地権を地主に売却するにあたり、交渉が難航しました。関係も悪化しご自身ではこれ以上交渉が難しいという段階で、当社が地主とR様の間に入ることに。当社でどのように借地権を買い取ったのか経緯をご紹介します。
ご相談内容
地主に借地権の買い取りを頼んだが「ただでなければ買い取らない」と断られてしまった
R様は借地権付き住宅に住んでいます。田舎に越すこととなり今の住居を引き払うにあたって、地主に借地権を買い取ってほしい旨を伝えたところ、ただでなければ買い取らないと言われてしまったそうです。 そこから何度か交渉をしましたが、希望金額の10%程度までしか払うことを認めてもらえず、交渉がうまくいかないことで関係も悪化。このままではほぼ無料で手放すことになってしまいます。 R様が交渉している金額は市場価格水準であり、「そこまで無茶を言っているとも思えないのに…」と言うことで、何か良い方法がないかご相談いただきました。
ご提案および対応
当社が買い取るには地主からの譲渡承諾が必要であることを説明
第三者である当社がR様の借地権を買い取るには、地主に譲渡承諾を取り、譲渡承諾手数料等を支払わなければなりません。 しかし、借地人と地主の関係が拗れている場合、地主からの拒否に合うことが往々にしてあります。既に関係が悪化していたので、当社としても慎重な対応が求められました。
物件を現地調査
上記を説明した上で現地調査に伺いました。築30年の木造一軒家で状態は悪くなく、少しリフォームしてこのまま運用しても住みたい人は見つかるだろうと予測できました。 さらに場所が再開発エリアで、今後地価が上昇する可能性も見込めます。物件自体の魅力は高いと判断しました。
地主に関する情報収集
当社としてはぜひ扱いたい物件でしたが、地主からどう譲渡の承諾を得るかが問題でした。交渉に勝機を見出すために何か情報がないかR様に思い出していただきました。
すると「物入りで大変なときにいきなりそんなこと言われても困るよ」と言っていたというので、もしかすると資金面で借地権を買い取る余裕がないのかもしれないと推測。交渉するにあたって、底地を大家から買い取るという案を用意して臨みました。
地主からは底地を、R様からは借地権を買取
なんとか場をセッティングしていただき、どんな状況なのかヒアリングするも「こっちの言い値じゃないと買わない」の一点張りで最初は苦労しましたが、仮に借地権を手に入れた後はどうするのか聞くと、土地と合わせて売るという回答が来ました。
そこで、当社が底地を買い取れば条件が良い場所なので相場より高い価格を提示できると提案しました。すると「実は底地を売る見積もりをいろんな業者にとっていたが、思ったより高くなくて保留していた」とのことでした。
さらに、先に借地権を買い取るにしても、現在資金的な余裕がなく持ち出しはできないそうなので、当社ならR様と地主様から同時に買い取ることができて地主様には金銭的にも労力的にも負担がない旨を説明し、無事買取成約となりました。
お客様の声
このまま地主と話がまとまらないと泣き寝入りするか裁判か、どちらも嫌だったため、なんでも不動産買取さんに相談して良かったです。少し癖がある地主だったというのもありますが、こういう売買の生臭い話は当事者同士だとなかなかうまくいかないなと思いました。間に入ってもらってスムーズに話をまとめてもらって良かったです。借地権の売却で得た資金は子供の学費の足しにできました。
担当者のコメント
本来借地権の買取りは地主にとっては土地と建物の権利を一本化するチャンスなのでメリットが大きいはずです。そこを強く拒否する理由は何かということで、推測に基づき交渉の戦略を立てました。最終的にはR様にも地主にもメリットのある提案ができたことで買取となりました。