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ゴミ屋敷

2023.10.24

なぜゴミ屋敷が発生するのか。7つの精神疾患ごとにメカニズムを解説

不用物が溢れ、生ゴミによる異臭、害虫・害獣が発生し、火災のリスクもあるゴミ屋敷。一般の人であれば「こんなところで生活するのは不快なはずなのに、なぜここの住民はゴミ屋敷のままで平気なんだろう」と感じるはずです。ゴミ屋敷の住民は精神的な疾患を抱えていることが少なくありません。もちろん他の要因も考えられますが、精神疾患が原因でゴミ屋敷が生まれる場合について今回はご紹介していきます。

ゴミ屋敷はなぜ生まれるか

ゴミ屋敷はなぜ生まれるか

ゴミ屋敷がなぜ生まれるかを分析するには「そもそもどういう人によってゴミ屋敷が生み出されるか」を考える必要があります。ゴミ屋敷を生み出す二つのタイプを紹介します。二つのタイプが複合しているケースも非常に多いです。

ゴミを片付ける能力がない

まずはゴミ、不要なもの、片付ける必要があると認識してはいるが、片付けることができない人が存在します。ゴミを片付ける能力がない人です。

認知症やセルフネグレクト、ADHD、うつ病のような精神疾患から発生したり、何か身体的な障害が生じ物理的にゴミをうまく片付けられなくなってしまったりというケースがあります。

精神疾患の場合、ゴミを片付ける気力や興味が湧かなくなる、うまくゴミを片付けるための手順が整理できないなどで、ゴミの片付けができずゴミ屋敷が生まれてしまうのです。

ゴミをゴミとして認識していない

誰がどう見てもゴミや不用物に溢れ、不潔な状態であるにもかかわらず、本人にとってはゴミではなく不潔さも気になっていないというケース、ゴミをゴミとして認識していない人がいます。

ASDや統合失調症、ためこみ症などは本人としては独自のルールに沿って収集をしているつもりだったり、ものに特殊な愛着を持っていたりと、捨てるということを考えられないからゴミが溜まって行きます。だから、ゴミによって不衛生な状態や害虫・害獣が発生しても、ゴミが原因であると気づいていないことが多いです。ゴミ屋敷以外にペットの不潔な多頭飼いが問題になることがありますが、それも似た精神状況が原因であることが珍しくありません。

ゴミ屋敷を生み出してしまう7つの疾患

ゴミ屋敷を生み出してしまう7つの疾患

具体的にゴミ屋敷を生み出してしまう典型的な疾患を7つご紹介します。ただし、ゴミ屋敷を生み出すのは一つの疾患でなく複数が組み合わさっていたり、当事者の生活環境によって悪化していたりするケースもあります。投薬やトレーニングによる治療はもちろん、家族や関係機関のサポートが欠かせません。

①ADHD

ADHDは日本語で注意欠如・多動症といい、注意力が乏しかったり、集中が持続しないという特徴があります。また、突発的な活動性や衝動性があり、忍耐力や物事を最後までやり遂げることが難しいことも多いです。そのため、最後までゴミを片付けることができず、どんどんゴミが溜まっていってしまうということが起こります。

支援にあたっては、片付けの手順を正確に指示してあげる、片付けに集中できる環境を作るといったことが必要です。また、モチベーションを高めるために褒めることを中心に声かけし、諦めずにサポートすることも大切です。

②ASD

ASDは日本語で自閉スペクトラム症、一般には自閉症と言われます。対人関係を築くことやコミュニケーションが苦手で、非常にこだわりの強い反復行動を行うことが多いです。また、変化を嫌い特定のものに強い執着を示します。その性質がゴミの収集、保管といった行動に強く結びついた場合、ゴミ屋敷を生み出してしまうことが考えられます。こうした症状の人は他人からの干渉を拒むため、片付けをしようとすると強い怒りや拒否を示すことがあると言われています。

ASD患者のゴミ屋敷に対しては粘り強い対応が必要です。まず、ゴミ屋敷であることの不利益、たとえば火災のリスク、害虫・害獣発生のリスク、不潔による病気のリスクなどを説明し、現状のままではまずいということを理解してもらう必要があります。ゴミ屋敷が一旦解消しても同じ事態に陥らないために、片付けのルールを示して継続的な支援を行うことは欠かせません。

③うつ病

うつ病になると行動を起こす気力や物事に対する興味が失われます。強いストレスを受け続けることでうつ病になることは珍しくなく、会社員がうつ病になり家がゴミ屋敷と化すケースもあります。本人に気力がないため、ゴミ屋敷の解消には家族や周囲が主導して片付けを行う必要があります。

④統合失調症

統合失調症は、いわゆる幻覚や妄想、異常思考や意欲の低下、感情表現の減少などの症状がある精神障害です。統合失調症の患者のゴミ屋敷は本人以外には理解できない理屈で収集を行った結果生まれていることがあります。その場合は説得等も通じにくいため解消が非常に難しいことがあります。また、ゴミ出しのルールが理解できない、守ることができない結果、ゴミ屋敷になるケースもあります。

このケースは医療機関にかかることを拒否されたり、コミュニケーションを取ったりすることも困難ですが、やはり粘り強く対処することが求められます。たとえば精神病治療にいきなり誘導するのではなく、身体的なケアへの誘導を入り口に徐々に精神的なケアにつなげていくなどの工夫が必要です。

⑤認知症

認知症になると、記憶・思考・判断・学習能力などが徐々に失われて行きます。そのため、これまでできていたことがいつの間にかできなくなっているということが起こります。高齢の親が一人暮らしをしている実家に久々に訪れたらゴミが溜まって散乱していた、冷蔵庫が腐った食べ物でいっぱいだったという事例を耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。

本人は片付けができていないという意識がなかったり、または汚れていることに気づいていてもどう対処したら良いのかわからなくなったりしていることが多いです。そのため本人がどこまで自分でできる能力があるか見極めながら、難しそうなところをサポートしてあげましょう。ある程度こまめに定期的に様子を見る必要があります。

⑥ためこみ症

ためこみ症とは、物を捨てることに嫌悪感や苦痛を感じるためなかなか処分できない病気です。溜め込む物に価値があるわけではなく、ただ「とっておかなければならない」という強迫観念に駆られていることが特徴です。

このためこみ症であるがためにゴミ屋敷にしてしまう人も少なくありません。

ためこみ症の患者は、物を処分することを非常に嫌がる傾向にあるため、医療や関係機関の介入も難しく、なかなかゴミ屋敷を掃除できません。治療としては抗うつ薬や行動療法が成果を上げることがあります。

⑦セルフネグレクト

セルフネグレクトとはさまざまな要因で人間らしい生活習慣を放棄している状態です。ここまで紹介したような精神疾患をはじめさまざまな病気や障害、高齢、失業、生活困窮などにより社会や他者との関わりがない孤独な状況が生まれ、結果としてセルフネグレクトとなります。セルフネグレクトの状況においてはゴミの処分や整理整頓も放棄しがちとなり、結果、ゴミ屋敷が生まれます。

セルフネグレクト患者には、まずは家族や関係機関による心や生活のケアが必要です。また、セルフネグレクトの根本原因になっているものが病気や困窮など複合的に組み合わさっていることも多く、ただ単純にゴミ屋敷を解消しても根本的な治療をしない限り繰り返されるということになってしまいます。

解決を目指すには行政機関の支援等を活用

解決を目指すには行政機関の支援等を活用

このように疾患によって発生したゴミ屋敷は、単にゴミ屋敷状態を強制的に片付ける、ゴミや不用物を撤去し処分すればいいというものではありません。疾患の治療をすると同時に同じ状況に陥らないための継続的なサポートやトレーニングが必要となります。また、ゴミ屋敷の解消を求めたところ、強い拒否を示されたり理解し難い対応をされたりすることはありますが、それも疾患の一つの特徴なのです。素人にはもちろん対応が難しいケースが多いため、医療機関や行政等と協力し、粘り強くゴミ屋敷問題の解決を目指しましょう。なんでも買取不動産ではこういったゴミ屋敷の買取も行っておりますので、お気軽にご相談ください。

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